
①サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福
まず読み物として面白いです。
ある程度理解していると思っていた事実が別の角度から切り出されます。
あるときは宗教、あるときは帝国、あるときは科学。
特に狩猟採集民族と農耕民族の違いが斬新で驚きました。
農耕民族は成功だと思っていました。
それは間違っていないが「人間」ではなく「個人」で考えると間違っているということを教えてくれます。
そして私達の生活に対して湧き出てくる感情がどんな経緯で発生しているのか、その答えを教えてくれています。
こんな本には出会ったことがありません。
売れて当然です。
②サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福
上巻とは相反してもっと身近な話になります。
科学による革命。
私達はすでに多くのことができるようになり神に近づいている。
遺伝子を操作し新しい生物を誕生させることができます。
すごい時代です。
今後は自分たちの感情も操作できるようになると著者は予測しています。
そうなるともう人間では無いのではないか、そもそも人間とはなにか。
なにをして生きることが人間なのか。
そんなことを考えさせてくれる一冊です。
著者に感謝。
③the four GAFA 四騎士が創り変えた世界
今までの四騎士の歴史と、これからの四騎士の予測を教えてくれる本です。
そして四騎士による世界への影響とその中で私たちがどのようなアクションをとっていけばいいのか。自分の得意なことを突き詰めて勝負すること。
自分の存在意義を獲得しろ!
④一流の頭脳
25歳をピークに脳は毎年0.5%〜1%縮んでいます。
脳が縮むと細胞同士の繋がりが減少し論理的思考能力低下、想像力低下、ストレス対応力低下など多くの影響を引き起こします。
認知症にもつながります。
どうすればいいのか?
それを食い止めるための対策は運動をすることです。
私たちの体は原始時代から変わっていません。
当時の人たちは体を動かすことで生存率を上げてきました。
運動のなかでもランニングが効果的で脳に良い影響を与えるそうです。
若い世代の50%は100歳を超えると言われています。
運動を習慣化し脳を鍛えましょう!
⑤賃労働と資本 (岩波文庫)
衝撃を受けました。
資本主義は商品の集合体。商品は大きく3つの要素に分けられます。
①材料 ②設備 ③労働力
労働者は労働力を資本家に販売して収入を得ます。
労働力で生み出した価値は資本家のもの。
そうなると労働者は労働力を売り続けるしか無い。
サラリーマンには何も残りません。
2025年問題、2050年問題もあります。
年金も出ないか、かなり少なくなるでしょう。
サラリーマンの収入だけでなく、副業などの副収入を得る方法を個々で考えていかなければならないと感じさせられる一冊です。
⑥AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか
少子高齢化による社会保障制度(年金や医療、介護など)がどうなるのか、今後の課題はなんなのか。
そしてAIによる労働者への影響はどのようなものがあるのか。
小売業や自動車産業、医療など広く浅く解説してくれています。
30〜40年後の日本は社会保障制度だけでは生活できなくなっているかもしれない。
さらにAIやロボットなどの影響により雇用も削減されている可能性があります。
いまのうちに新しい技術に対応できるように準備しておくこと、あとは人間力を磨くこと。
自己研鑽を続けておくこと。
この手の本はもっと読んで勉強しようと思いました。
⑦LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
2007年に生まれた子供の50%は100歳以上生きる。
今までの生き方では変化に対応できない。
会社の寿命も縮まっているし、新しい技術がどんどん出てきます。
人工知能もその一つです。
変化に柔軟に対応するために日頃から自己研鑽を行っておくこと。
そして自分は何が好きで、何ができるのか、それをどのようにしたいのか。
自分に対する知識を付けておく。
未来のために自分としっかり向き合っておくこと。
そして多様な人脈ネットワークの構築、新しいことにチャレンジする行動力を身につける。
その土台は健康です。
⑧星を継ぐもの (創元SF文庫)
月に宇宙服を着た5万年前の人間が見つかります。
このフレーズを見て読もうと思いました。
月で人間を発見し、解明を進めるがまた新しい疑問が生まれます。
そしてそれが解決を迎える前にまた新しい発見がある。
ページをめくる手が止まりませんでした。
次々と現れる謎をハント博士らと一緒に解明していくような感覚。
SF小説としても楽しめるし、ミステリーとしても楽しめます。
過去に何があったのか。この状況は何を示しているのか。
これは1977年に書かれた小説です。
40年の時を経ても新しい物語。まさに普遍的。
⑨国語ゼミ―AI時代を生き抜く集中講義 (NHK出版新書 554)
この本のゴールは「学知を生きることに活かす」ことです。
古典や小説などの本を読み、学び、生きることに活かすこと。
まずは自分が分かるように要約する、次に比較する、比較するときは観点と項目を揃えること、そして類推する。
これは訓練しなければ身につきません。
何度も何度も挑戦し、その能力を身につけたものだけが到達する領域。
勉強の基本は守破離。
事実を把握して、抽象化して、自分が生きるために活かす。
AIの時代が来ている。
人間力を身につけましょう。
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最後までお読み頂きありがとうございました!
今年もあと一ヶ月。
読書を楽しみ、知識を付けて、行動していきましょう!