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2019年GWに読んだ本(ゴールデンウィークの読書記録10冊)

2019年のGWは10連休でした。
いろいろやりながらも、10冊本を読んだので記録しておきます。
ネタバレはしていませんのでご安心ください!

休日読書の参考になれば幸いです。

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<一冊目>『この闇と光』服部まゆみ 著

<あらすじ>
森の奥深く囚われた盲目の王女・レイア。父王からの優しく甘やかな愛と光に満ちた鳥籠の世界は、レイアが成長したある日終わりを迎える。そこで目にした驚愕の真実とは……。耽美と幻想に彩られた美しき謎解き!(amazonより引用)

<メモ>
直木賞候補になった作品。
色んな読み方ができる小説だ。
ミステリー的にも、哲学的にも、ファンタジー的にも。
読了後、少し目を閉じるのが怖くなった。

そして考えた、幸せとはどんな状態をさすのだろう。
幸福の基準は価値観だと思う。
価値観次第で幸せの基準は変化し、人生の幸福度を決定する。

基準は知識によって変わると思う。
知識があれば、選択肢が増える。
選択肢が増えれば、どう生きるのかを直感的にも合理的にも判断しやすくなる。
選べることが大事だ。

また時間を空けて再読しようと思う。

<二冊目>『私小説』市川拓司 著

<あらすじ>

「ぼくは選択的発達者だ。ある集団に属する人間たちの能力や人格を平均化したとき、そこから大きく外れている項目がいくつもあるのが選択的発達者。おおむねどの項目も平均からさほど離れていないひとたちは平均的発達者。」
「ぼくは数分執筆しては数分走るというインターバール方式で小説を書いている。選択的発達者であるぼくの脳は過敏であると同時に、ひどく興奮しやすくも出来ている。危機的状況に置かれたときの人間と一緒だ。よく言う「闘争か逃走か」。ぼくはありえないほどの平和主義者なので闘争という選択肢はない。つねに逃走。ゆえに、ぼくにとって走るってことは「逃走」の代替行為なのだとも言える。」
愛妻家で発達障害を抱えた恋愛小説家の、日々追想発作に苛まれるスリリングで感傷的な日常を描く。

amazonより引用)

<メモ>
著者は一貫して戦わない。
むしろ戦いを避ける。

一点集中のコミュニティに身を置き、
体調のこともあり生活スタイルも細かく調整されている。
こんな生活は一般的ではないのかも知れないけど羨ましい。

富と名声を手に入れるために戦っている人達には悪いが、
というか僕もそうなんだけど…
そんなことをして何になるのか。

戦うということは、勝つ人間と負ける人間に分かれるということであり、
いずれにしろ気持ちいいものではない。でも人は戦いが好きだ。

ネガティブバイアスが働き、それにばかり気を取られている。
はぁ、そんなことを考えずに生きたい。



<三冊目>『斜め屋敷の犯罪』島田荘司 著

<あらすじ>
北海道の最北端・宗谷岬に傾いて建つ館――通称「斜め屋敷」。雪降る聖夜にこの奇妙な館でパーティが開かれたが、翌日、密室状態の部屋で招待客の死体が発見された。人々が恐慌を来す中、さらに続く惨劇。御手洗潔は謎をどう解くのか!? 日本ミステリー界を変えた傑作が、大幅加筆の改訂完全版となって登場! 解説=綾辻行人
amazonより引用)

<メモ>
どうやったんだろう?
…とずっと気になりながらも、
最後までトリックを見破ることはできなかった。

トリックが明かされて、なるほどと思ったものの、
そこまでするか?という疑問が生まれたのも事実。

図解もあり想像はしやすかった。
何度も何度も登場人物と屋敷の構造を確認しながら楽しく読めた。

<四冊目>『理由』宮部みゆき 著

<あらすじ>
東京都荒川区の超高層マンションで起きた凄惨な殺人事件。殺されたのは「誰」で「誰」が殺人者だったのか。そもそも事件はなぜ起こったのか。事件の前には何があり、後には何が残ったのか。ノンフィクションの手法を使って心の闇を抉る宮部みゆきの最高傑作がついに文庫化。
amazonより引用)

<メモ>

第120回(平成10年度下半期) 直木賞受賞作品

タワーマンションで起きた殺人事件。
関係する人物にインタビューをしながら
事件の全貌を見ていくというストーリー。

多くの人物が登場し、
その一人ひとりの過去を紹介しながら進んでいく。

その人の言動、性格には背景がある。
その人がどのような家庭環境で、
どのように生きてきたのか。
それが丁寧に描かれているから想像しやすい。

人によってはそれが回りくどいと感じる人もいるだろう。
実際、そんなレビューもあった。

でもしっかりと説明しているからこそ、
その人がどんな人間なのかが明確になり、
よりリアルになっている。このしつこさが好きだ。

<五冊目>『何もかも憂鬱な夜に』中村文則 著

<あらすじ>

施設で育った刑務官の「僕」は、十八歳のときに強姦目的で女性とその夫を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠している――。どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」が抱える、自殺した友人の記憶、大切な恩師とのやりとり、自分の中の混沌が描き出される。
芥川賞作家が重大犯罪と死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った長編小説。

amazonより引用)

<メモ>
生、死、思考、衝動、欲情、
色んな単語を頭に浮かべながら読んだ。

人は悩みながらも一生懸命現実に向き合い生きている。
たまにそれが辛くなるときがある。
そのときのどうしようもない衝動に駆られ犯罪を起こす人だっている。
加害者、被害者がいる。

赤の他人は自分なりの価値観から意見を言う。
同じ価値観を持つ人が多いほど、
その影響力は強くなる。

まるで、その価値観が正しいかのように振舞ってくる。
僕たちはそんな世界で生きている。
それが嫌で死のうとする人もいる。
生きるってことは、
死ぬことについて考えることなのかな、
とまた考える。

<六冊目>『土の中の子供』中村文則 著

<あらすじ>

僕は、土の中から生まれたんですよ。
親から捨てられ、殴る蹴るの暴行を受け続けた少年。彼の脳裏には土に埋められた記憶が焼き付いていた。新世代の芥川賞受賞作! 
27歳のタクシードライバーをいまも脅かすのは、親に捨てられ、孤児として日常的に虐待された日々の記憶。理不尽に引きこまれる被虐体験に、生との健全な距離を見失った「私」は、自身の半生を呪い持てあましながらも、暴力に乱された精神の暗部にかすかな生の核心をさぐる。人間の業と希望を正面から追求し、賞賛を集めた新世代の芥川賞受賞作。著者初の短篇「蜘蛛の声」を併録。

amazonより引用)

<メモ>
印象に残ったのはこの文章。

『暴力の下をくぐり抜け、土の中から這い出して山を降りた私の得たものは、このような日常に過ぎないのだろうか。彼らがなぜ笑っているのか、私にはわからなかった。何か、他にあるのではないだろうか。無事でいられたことを全身で喜ぶような、私の全てが震えて止まらないような瞬間が、
あのような暴力と釣り合うような、喜びが、この世界にあるのではないだろうか。』

これを読んで、エネルギー保存の法則が連想された。
エネルギー総量の差が0。
幸福度の総和も0。
そうだろうか?
幸せも不幸せも、その人の価値観次第じゃないか。




<七冊目>『迷路の外には何がある?』スペンサー・ジョンソン 著

<あらすじ>

『チーズはどこへ消えた?』は、あなたの人生を変える方法についての深遠な真実を提供するシンプルなお話でした。
小人のヘムとホーは、ネズミのスニッフとスカリーと一緒に迷路で暮らしていました。
その迷路で、ある日突然、大好きなチーズが消えるという予期せぬことが起きます。
ホーはその変化に対処して、チーズを探しに出かけました。しかし、ヘムは迷路にとどまることを選択しました。
『迷路の外には何がある?』では、迷路に残ったヘムがそのあとどうなったのか、を明らかにしていきます。ヘムの変化、発見が、あなた自身が直面している“迷路の謎”を解くのにどのように役立つのか――
「チーズ」は、良い仕事、愛情あふれる関係、お金、所有物、健康、または精神的な平和など、あなたが人生で欲しいものを表すメタファーです。
「迷路」は、あなたが自分のチーズを見つけて楽しむことを困難にしている状況のメタファーです。
ヘムと新しい友達ホープが経験する新たな旅を追うことで、あなたは既成観念にとらわれていた自分を手放し、人生からより多くのことを得る方法を発見するはずです。
すべての世代とバックグラウンドを持つ人々に向けて書かれたこの物語は、読むのに1時間もかかりません。でも、本書が与えてくれる洞察は、生涯を通じて価値のあるものとなることでしょう! 
amazonより引用)

<メモ>
『チーズはどこへ消えた?』の続編。
あのとき行動することができなかったヘムが主人公。

行動しなければチーズは見つからないと気づき動き出すが、
どうやったらいいかわからない。

迷路でホープという新しい友達に出会い、
それをきっかけにヘムは考え方を一新し進んでいく。

世界は変化している。
僕たちはそれに合わせて上手に生きていく必要がある。
自分を変えるためには考え方を変えること。

考え方を変えるためには、
自分の価値観を俯瞰してみたり、
他の人の価値観を知ったり、
行動を起こして検証したりすること。

そうすれば前に進めるし、道は開ける。

<八冊目>『プレイバック』レイモンド・チャンドラー 著

<あらすじ>
「聞こえているのかね?私はこう言ったんだ。こちらはクライド・アムニー、弁護士だと」―午前六時半。一本の電話が私立探偵フィリップ・マーロウを眠りから覚まさせる。列車で到着するはずの若い女を尾行せよとの依頼だった。見知らぬ弁護士の高圧的な口調に苛立ちながらも、マーロウは駅まで出向く。しかし、女には不審な男がぴったりとまとわりつき…。“私立探偵フィリップ・マーロウ”シリーズ第七作。
amazonより引用)

<メモ>
マーロウは安定のかっこよさ。
ホテルで会う老人の言葉が印象的だった。

”私くらいの歳になると、ごく些細なことに興趣を覚えるものなのだよ。ハミングバードやら、極楽鳥花が開花するときの驚くべき一部始終とかな。どうして生長のある特別なポイントで、その蕾がしかるべき角度に向けられるのか?どうして蕾はあれほどゆっくり割れていくのか、どうしてその花は常に厳密に決まった順序で現れてくるのか?そうすることによって、蕾のまだ開いていない鋭い先端が鳥の嘴のような形になり、その青とオレンジ色の花弁が極楽鳥の姿をつくりだすのだ。”




<九冊目>『ライフトラベラー 人生の旅人』喜多川泰 著

<あらすじ>

「人生を変える旅をしたい」と言う、大学生の知哉に、親友の夏樹が提案したのは、「ほとんどすべてが〈自由〉な〈不自由な旅〉だった。
ほとんど荷物を持たず〈出会い〉という〈奇跡〉を呼ぶ旅だった。夏樹の口を通して語られる数々の宝石のような言葉。
なぜに、夏樹はそこまで、〈人生〉という旅を価値あるものにする知恵を持つのか? 
その謎が明らかになる後半。。。著者自身の手による写真も含め、豊富な美しい写真とともにお送りする、この短いストーリーの中に、読者の人生を変える秘密が秘められている。

amazonより引用)

<メモ>
わかりやすい言葉と物語で、
人生について考えさせてくれた。

多くの人間は損得勘定で行動する。
何かが手に入るという確証があるから、
ある行動を起こし、その何かを手に入れる。

それが全て悪いわけじゃないけど、
確証が無いと行動できない場合、
自分が予測する以上のものを手にすることができない。

そして確証をもとにする行動はやらなければならないことになる。
そうやってやらなければいけないことを増やして生きていることで、
自分を不自由にしている。

先が見えなくてもやりたいことをすることで自由になり、
予測を超える物事が人生を豊かにする。

<十冊目>『騎士団長殺し:第2部 遷ろうメタファー編』村上春樹 著

<あらすじ>

物語はここからどこに進んでいこうとしているのか?
その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。

amazonより引用)

<メモ>
騎士団長殺し第2部。
ファンタジー的な世界観に浸かった。

相変わらず免色は羨ましくなるような生活を送っている。
大きな家に住み、毎朝洗濯をしながら運動をして、
ピアノの練習をする。用事があるときは愛車のジャガーで出掛ける。

休日にゆっくりと時間をかけて読んだ。
村上春樹の小説は自宅で静かに読むのが一番しっくりくる。
そして、時間とは、信念とは、
そんなふうに頭の中になぜ?
を繰り返しながら別に正解を見つけるわけじゃないけど、
哲学的な思考を繰り返していくのが好きだ。

また時間を空けて再読しようと思う。
のんびりゆっくりと。




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