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『小説の読み書き』著者:佐藤正午

今日は佐藤正午さんの『小説の読み書き』(岩波新書)
このブログでは初めての新書紹介です。

佐藤正午さんは直木賞作家!
『月の満ち欠け』で第157回直木賞を受賞されています。
贈呈式に受賞者不在ということで話題になりましたね。

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◆なぜ読んだの?
佐藤正午さんは以前から興味がありました。
でもなかなか読む機会が無かったんですね。
そんなときネットで本を検索しているとこの『小説の読み書き』を見つけました。
小説をよく読む私にとって興味のあるタイトルでした。

◆どんな本?
佐藤正午さんが夏目漱石、太宰治、芥川龍之介などなどの大作家の作品を読み、佐藤正午さんの視点からその作品についての感想やその作家がどのような気持ちで、どのようのプロセスでその作品を書いたのかを考察しています。
小説家が小説家の本を読み、それについて解説や感想を書いている。
ユニークな本でした。

◆どのシーンが心に残った?
最初の川端康成の『雪国』についての文章。
雪国の有名な書き出しである
“国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。”
という部分について書かれているところがある。

佐藤正午さんは三十年前に雪国を読み、“夜の底”という隠喩に驚いた。
この一行の分かりやすさ。
川端康成は地面でも、あたり一面でも、見渡すかぎりでもなく“夜の底”を使った。
色んな候補がありながらも“夜の底”という文章を。

小説を書くときはそういった色んな候補があるなかでどれかを選定し使っている。
それは書き直しとも言える行為である。

それは読者が小説を読むときにも言えること。
読者は小説に書かれている比喩を頭の中で書き直しながら読む。
それは読者の数だけ小説は書かれているということである。

そんなことが書かれてあった。
読者は読みながら小説を書く。読者の数だけ小説は書かれる。
それぞれの価値観・考え方からその分を解読し読む。
小説は本当に面白い。

◆どんな人におすすめ?
・小説が好きな人
・書くのが仕事の人
・佐藤正午が好き

最後までお読み頂きありがとうございます!

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