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◆どんな本?
この本は村上春樹のデビュー作です。
村上春樹の本は『ノルウェーの森』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読みました。
村上節が気に入って、デビューした当時を知りたくてこの本にたどり着きました。
すぐ読みたいと思って、Kindleでダウンロード。
電子書籍の一つの魅力ですね^^
この『風の歌を聴け』は第22回(1979年)群像新人文学賞受賞を受賞している作品です。
物語に急展開はありませんが、村上節はこのころから炸裂しています。
気に入った文章を紹介します。
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
「空が好きなんだ。いつまで見てても飽きないし、見たくない時には見なくて済む。」
噓をつくのはひどく嫌なことだ。噓と沈黙は現代の人間社会にはびこる二つの巨大な罪だと言ってもよい。実際僕たちはよく噓をつき、しょっちゅう黙りこんでしまう。 しかし、もし僕たちが年中しゃべり続け、それも真実しかしゃべらないとしたら、真実の価値など失くなってしまうのかもしれない。
「何故人は死ぬの?」 「進化してるからさ。個体は進化のエネルギーに耐えることができないから世代交代する。もちろん、これはひとつの説にすぎないけどね。」
あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちはそんな風にして生きている。
1970年の夏に帰省した大学生が、友達と再会、女の子との出会いを描いた物語です。
エピソードがいくつかに分かれていますが、時系列が順番に書かれていないような気がします。
<面白い記事を見つけました>
「風の歌を聴け」をこんなふーに読んだ ※ネタバレ注意
◆この本を読んで何を感じた?
この物語に秘められている謎ははっきりとわかりませんでした。
でも、この時代の雰囲気をなんとなく感じることができました。
携帯電話が無い時代で、時間がゆっくりと流れているような世界観。
あと特徴的な言い回しとして
「そうだろ?」「そうでしょ?」という会話のやりとり。
翻訳本を読んでいるような感覚。
忙しい現代社会から身を離して、物語のゆったりと流れていく感じに癒されました。
また別の村上春樹作品を読みたいと思います。
◆どんな人におすすめ?
・平成生まれ
・忙しい人
・平成生まれ
・忙しい人
最後までお読み頂きありがとうございました!
コメントお待ちしています^^