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日向坂46小坂菜緒がおすすめする一番好きな本『逢う日、花咲く。』の感想

こんにちは、春風誠です。
今日は最近読んだ小説の感想を書きます。

シンプルに感想です。
最初に概要をお話して、私が読んだときの状況や思ったこと残しておきます。

最後にいくつかおすすめ作品も紹介します!

『逢う日、花咲く。』ってどんな本?

日向坂46小坂菜緒さんが一番好きな本とコメントしたことでかなり話題となっている作品です。
著者は青海野灰(あおみのはい)さん。

この作品は第25回電撃小説大賞にて《選考委員奨励賞》を受賞しています。

装丁も素敵で、表紙はふすいさんが描かれています。

公式サイトもかなり凝ったつくりです。

主人公は13歳のときに心臓の移植手術を受け、生活している高校1年生。
術後から見知らぬ女の子の夢を見るようになりました。
かなり具体的な夢。
そしてその女の子に惹かれていきます。

一方でヒロインは、その心臓のもとの持ち主。
主人公の夢に登場し、その記憶は主人公に受け継がれています。

ちょっとファンタジーな不思議な話です。
読みやすくて、私は途中から一気読みしました。

表紙のイメージ通り、純粋で透き通った作品です。
おすすめです。

君に逢いたい。
いつか、逢いたい。
でも僕には、
その「いつか」は、
永遠に訪れない。

https://mwbunko.com/title/auhana/

『逢う日、花咲く。』

感想

もともとKindleで購入していて最初のほうだけ読んで積んでいた。

眠れない夜があって、ライブラリを見ていたら表紙の綺麗なこの作品が目に止まって読み始めた。

最初はちょっと眠るまでの数十分間だけ読む予定だったが、なんだから読み始めると面白くなって明け方まで読み続けた。

そして眠たい目をこすりながらこの感想を書いている。

久しぶりにある意味で綺麗な恋愛小説を読んだ。
年々、読む物語の質の重厚感が増している。擬音にすると「ドロッ」としたようなものが増えていた。
この作品は違う。

爽やかで、なんだか春が来たみたいな感じだった。

主人公もヒロインも純粋で、真っ直ぐだ。互いの胸の中にいるという設定で、交互に視点を変えながら物語が進んでいく、飽きない設定だった。

最近はこのような爽やかな作品に触れていなかったことを反省した。
いつの間にか単調なストーリーに飽きてしまって、また人生の意味なんかにこだわりだして、深みのある、読むのが億劫になりそうな作品ばかりに手を出していた。

でもこの作品のような真っ直ぐな作品にだって自分にとって良い影響を与えていると思う。

そもそも読書に意味を求めはじめると本末転倒な気もするが……。
とにかく良い作品だった。

また爽やかな作品を探してみようと思う。

青海野灰(あおみのはい)さんの作品