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ネタバレなし『時計館の殺人』あらすじ、登場人物、平面図【読書時参照メモ】

綾辻行人の小説『時計館の殺人』を読む際に役に立つであろう情報を記載しておく。ミステリ小説を楽しむために、登場人物や舞台を事前にしっかりと把握しておくことが大切である。ネタバレしないように考慮し、登場人物などをまとめたので参考にしていただきたい。

あらすじ

オカルト雑誌の取材のため、出版社、学生、霊媒師の計9名で鎌倉の外れに建つ時計館に3日間泊まり込むこととなった。館に棲むという10年前に死亡した少女の亡霊と接触した交霊会の夜、忽然と姿を消す美貌の霊能者。閉ざされた不気味な館内で連続殺人がはじまった。

登場人物

この作品に登場する人物は主に、旧館・新館で過ごす人物、その他時計館に関わった過去の人物で構成されている。

旧館側
<出版社チーム>
江南孝明(かわみなみたかあき)…十角館の殺人にも登場した。当時は大学生だったが、今は新人編集者。

小早川茂郎(こばやかわしげお)…副編集長。今回の企画の発案者。。W**大学OB。妻子持ち。頼りない印象。

内海篤志(うつみあつし)…カメラマン。口ひげ。髪を後ろで束ねている。かなり臆病。

<学生チーム(W大学 超常現象研究会)>
瓜生民佐男(うりゅうみさお)…3年生で超常現象研究会会長。好青年。色白でほっそりした顔立ち。建築を学ぶ。樫・河原崎・福西とは、W大学の附属中学からの幼馴染。探偵的な役回りをしている。

樫早希子(かたぎさきこ)…3年生。色白。黒目ではっきりした目。長い髪がよく似合う美人。

河原崎潤一(かわらざきじゅんいち)…3年生。色黒で短髪。がっしりした体型。しゃくれた長い顎。

新見こずえ(にいみこずえ)…2年生。急遽参加(福西の代役)。ショートヘアに子狐のような顔立ち。心配性。

渡辺涼介(わたなべりょうすけ)…2年生。今回の企画をサークルに持ち込んだ。知識豊富。眼鏡。小柄でずんぐりした体型。内気でおとなしそう。

<霊媒師>
光明寺美琴(こうみょうじみこと)…最近売出し中の美人霊能者。

新館側
鹿谷門実(ししやかどみ)…新人推理作家。探偵的存在。九州にある寺の三男。江南の友人。江南たちの取材開始後自らも時計館に訪れたことをきっかけに、紗代子からある依頼を受ける。

福西涼太(ふくにしりょうた)…W**大学3年生で超常現象研究会会員。眼鏡。親戚の不幸で急遽取材に参加できなくなったが、遅れて向かった時計館で鹿谷と出会う。瓜生・樫・河原崎とは幼馴染み。

伊波紗代子(いなみさよこ)…時計館の現在の管理責任者。耳が悪く補聴器を付けている。鹿谷にある調査を依頼。

古峨由季弥(こがゆきや)…時計館現当主。美少年。元々は先代当主である倫典の従弟の息子だったが、両親が亡くなったため養子となった。妹の永遠が亡くなってから、紗代子いわく「”夢の世界”で生きている」。

野之宮泰斉(ののみややすひと)…先代当主の倫典が信頼を置いていた占い師。時計館に住む。高齢。

田所嘉明(たどころよしあき)…時計館の使用人。昼だけ通いで働く。主に力仕事を任されている。

上記以外の時計館関係者等
古峨倫典(こがみちのり)…時計館の先代当主。時計会社の前会長。故人。

古峨時代(こがときよ)…倫典の妻。永遠の母。故人。

古峨永遠(こがとわ)…倫典と時代の娘。故人。

馬渕長平(まぶちちょうへい)…倫典の友人。鎌倉市内の老人ホームに入居中。

馬渕智(まぶちさとる)…長平の息子。永遠の許嫁。故人。

伊波裕作(いなみゆうさく)…時計館の使用人。故人。

伊波今日子(いなみきょうこ)…裕作・紗代子の娘。故人。

寺井明江(てらいあきえ)…看護師。永遠の看護のため雇われていた。故人。

寺井光江(てらいみつえ)…明江の妹。一時期使用人として雇われていた。

平面図

時計館平面図

文献

『時計館の殺人』綾辻行人 著