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『そして誰もいなくなった』あらすじ、登場人物【読書時参照メモ】

アガサ・クリスティの小説『そして誰もいなくなった』を読む際に何度か参照するであろう内容を記載しておく。

あらすじ

外界から遮断された孤島に集められた、互いに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女。招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く……。そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく。

登場人物

兵隊島に招かれた8名と召使いの夫婦

アンソニー・ジェームズ・マーストン…遊び好きで生意気な青年。身長180cm長で均等のとれた体格。日焼けしており、瞳は青い。危険運転で2人の子どもを轢き殺した過去がある。

ジョン・ゴードン・マッカーサー…退役した老将軍。白いチョビ髭を生やしている。第一次世界大戦の際に妻の愛人だった部下を故意に死地に追いやった。

エミリー・キャロライン・ブレント…厳格な老婦人。背筋を伸ばして座っている。頑固な性各。キリスト教の信仰に篤い、兵隊島でも聖書を読む。過去に雇っていた10代のメイドが未婚で妊娠した際、嫌悪して厳しく接し、彼女を自殺に追い込んだ。

ローレンス・ジョン・ウォーグレイヴ…著名な元判事。論理的で、このメンバのまとめ役。殺人事件の裁判では、死刑を出すことが多いと恐れられていた。

エドワード・ジョージ・アームストロング…有名な医者。ロンドンの名医たちが集うメインストリート・ハーレー通りに医院を構える。酔ったまま手術をして患者を死なせた過去がある。

ウィリアム・ヘンリー・ブロア…元警部の探偵。手帳に色々と書き込んでいる。過去に犯罪組織から賄賂を受け取って法廷で嘘の証言を行い、無実の男に銀行強盗と殺人の罪を着せた。終身刑に処せられた男はその後、妻と幼い子供を残し、刑務所で死亡したという。

フィリップ・ロンバード…元陸軍大尉。行動力がある。東アフリカで部下の先住民を見捨てて食糧を奪い、21人を死なせた。

ヴェラ・エリザベス・クレイソーン…教師を職業とする若い女性。学校の長期休暇には家庭教師や秘書の副業をしている。家庭教師をしている頃、病弱な子供に、泳げるはずのない距離を泳ぐことを許可して溺死させた。

トマス・ロジャース…オーエンに雇われた召使。以前仕えていた高齢の独身婦人の遺産を手に入れるため、心不全の発作を起こした彼女を助けようとせず、婦人は亡くなったという。エセル・ロジャースの夫。

エセル・ロジャース…オーエンに雇われた召使で料理人。トマス・ロジャースの妻。

文献

『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティ