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悩んだら宇宙の大きさから考えてみる

宇宙が好きだ。
宇宙を知れば知るほど、その巨大さに圧倒される。
悩みがあったら宇宙のことを考えるといい。
その悩みがどれほどちっぽけなのか思い知らされる。

でも悩みが小さいからといって、その悩みをうやむやにしていいわけではない。
宇宙から悩みをどう扱えばいいのか、ヒントが見つかるはずだ。
まずは下記をご覧いただきたい。

どこでも共通の法則

天上と地上では、ルール(法則)が違うと考えられてきた。ある宗教の教えでは、天空は神が支配しており、人間の非力な能力では対応できないとされてきた。

しかしアイザック・ニュートンが万有引力の法則を見つけると話は大きく変わる。
リンゴが木から落ちる運動と、星の運動が同じであることを発見したのである。

物理法則は宇宙共通の法則である。
地球で起きていることと、宇宙で起きていることは同じなのだ。

重力だけではない。
光の波長を見れば、光源の情報がわかる。
光源にどんな元素が含まれているのか知ることができるのだ。

宇宙共通であるということから、物理法則は正しい。
もちろん、新たな発見はあるが、ある一定の範囲で立証された法則については正しい。

でも人間の世界に正しさはない。
正しいという主張はあくまでも意見なのだ。

宇宙を知って気づいたこと

生きていると、自分が世界の中心にいると錯覚してしまう。
天文学はその考えを否定し続けてきた。

かつて地球は唯一無二の存在であると信じられていたが、太陽の周りを回っている惑星はいくつも発見され、地球はそのひとつであるとわかった。
さらには太陽でさえ、夜空に輝く無数の星が恒星という太陽と同様の星であるとわかった。

そして天の川銀河が宇宙のすべてであると考えられていたが、他の銀河の存在が見つかった。ちなみに観測可能な宇宙の範囲だけで、2000億個の銀河が存在するといわれており、2016年の研究では2兆個は存在するという推定結果が報告されている。

今は宇宙がひとつであるという考えが否定されようとしている。それがマルチバース(多元宇宙論)だ。

こうみていくと、我々がいかにちっぽけな存在であるか思い知らされる。
とはいえ、我々人間が不要であるということではない。

水素、酸素、炭素、窒素などの元素は、星も、岩も、動物も同じものでつくられている。宇宙のなかで我々は生きているが、宇宙も我々のなかで生きているのだ。

宇宙を知ることで、自分のちっぽけさに気づく。それにより過信から解放され、より客観的な視点から物事をみることができるようになると思う。

思い込みは間違っていることが多い。偏見が入るからだ。
しっかりと事実を確認しそこからスタートすること。
宇宙は我々に足りないものを知らせ、どうすればよいのかを考える光である。

参考文献

「人生が変わる宇宙講座/ニール・ドグラース・タイソン」