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第161回芥川賞受賞作『むらさきのスカートの女』感想と考察、そして文庫化はいつ頃?

令和初の芥川賞が今村夏子さんの『むらさきのスカートの女』に決定しました。
今日は感想・考察と文庫化されるのがいつ頃なのか勝手に予測します!

参考記事
第161回芥川賞は今村夏子さんに決定!(2019年上半期)

芥川賞に今村夏子さん ノーカット会見(19/07/17)

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今村夏子さんはどんな人?

今村夏子さんは広島県出身で大阪の大学を卒業しています。
卒業後、清掃のアルバイト等を転々とし29歳の時に「明日休んで下さい」と言われ帰宅途中に小説を書こう!と思ったそうです。
どんな心境でそう思ったんでしょうか。
そうして書き上げた『あたらしい娘』が2010年、太宰治賞を受賞
こちらあみ子』で2011年に第24回三島由紀夫賞受賞
すごい…。
(参考:Wikipedia)
さらに過去に2回「あひる」と「星の子」で芥川賞候補になっています。

贈呈式では選考委員の宮部みゆきさんがこう語っています。
「この作品が受賞するのは当然のこと」
「決選投票でふと気が付けば、委員の誰もマイナスのことを言わず褒めていた。構えて読まないといけないと誤解する方もいるかもしれませんが、誰が読んでも楽しくて幸せな気持ちになれる」
参考:芥川賞・今村夏子が明かした「音信不通の友人からのメッセージ」

贈呈式の様子:「同級生の言葉を大事に」 芥川、直木賞贈呈式

むらさきのスカートの女を読んで…。

近所にむらさきのスカートの女と呼ばれている女性がいる。
その女性についてとても詳しい主人公。
むらさきのスカートの女の行動を常に監視しているように語っていく。
語る女は自分のことを黄色いカーディガンの女という。
冒頭から不気味な雰囲気があるが、肉屋のショーケースに激突したり、酒店の店主に追いかけられたり、シュールなシーンも多く笑えた。
感覚的に言うと「読みやすく笑える不気味な小説」です。
読んでいて、そして読了した今も疑問が残っている。
何故そこまで「むらさきのスカートの女」に拘るのか…。
この黄色いカーディガンの女はかなりの時間とお金を費やし、むらさきのスカートの女を監視している。
何でそうなったのだろう。
簡単には解けないような謎である。
誰かに似ているから?何だか助けたくなるような人だから?
友達になりたいと言っているが、この主人公がいう「友達」の定義すらズレている可能性があるから怖い。
最後にむらさきのスカートの女のように振る舞うシーンがある。
クリームパンを買って、例のベンチに座る。
そして子供から肩を叩かれる。
黄色いカーディガンの女はどういう想いだったのだろうか。
わからないけれど、理解ができなくて怖くなる。
多様性ってどこまでが許容範囲なのだろうか。


むらさきのスカートの女は実在するのか?

他の方の感想を読んでいて、むらさきのスカートの女が実在するのか?という疑問を持っている方がいました。
僕も同じことを思っていたんですよね。
なんだか主人公の黄色いスカートの女が勘違いをしているのではないかと。
僕の考えは実在しているけど、むらさきのスカートの女は実在していないということ。
え?と思う方もいるかもしれません。
僕の考えはこうです。
人物としてはこの物語の中に実在していて、「むらさきのスカートの女」と呼んでいるのが黄色いカーディガンの女だけ。
子供たちが注目しているのは、いつも公園にいるお姉さんだから。
あとアーケードの時の反応が四つに分かれると言っているけれど
1.知らんふりをする人
2.サッと道を空ける者
3.良いことあるかも、とガッツポーズする者
4.反対に嘆き悲しむ者
1と2については普通だ。
誰にでも大体はそうするだろう。
あと3と4は不自然だが、順番が3と4であるため、頻度は少ないと考える。
なので黄色いカーディガンの女が勝手に近所の人達の行動をむらさきのスカートの女に反応していると勘違いしているのではないか。
まだある。
「むらさきのスカートの女」という言葉を黄色いカーディガン以外の人間が使わない
ホテルの清掃の仲間だってむらさきのスカートの女のことを初めてみたときも「また新人さんが入ってきたね」というノリだ。
もし有名であれば「むらさきのスカートの女が入ってきた!」とパートのおばちゃんたちが騒ぐはずだ。
でもそういうことは無かった。
だから僕は黄色いカーディガンの女が、監視している自分を正当化するために有名だと勝手に思い込んでいると考えている


むらさきのスカート女と黄色いカーディガンの女は同一人物か?

まず表紙が気になる。
水玉模様のスカートの中に二人分の足が見えている
不気味だ…。
そして紫と黄色は色彩心理学で補色という関係だ。
放射能の標識にも使われている。
紫と黄色を混ぜると灰色になる。
黄色の性質
膨張色、進出色、温暖色、興奮色、軽量色のイメージ効果を持つ。
紫色の性質
沈静色、重量色といった効果が色の特徴としてありますが、中間的な色(中性色)なので周辺の色によってイメージ効果は左右される。
色から想像を働かせるがよくわからない…。
物語を見ていくと、明らかに同一人物ではないと考える。
第三者からも別の人として見られているし、バザー問題については黄色いカーディガンの女の仕業だ。
最初のほうにも肉屋のショーケースを壊して半年間返済にかかっていることや月に一度小学校のバザーで品物を売っている。
僕はむらさきのスカートの女と黄色いカーディガンの女は別人だと考える。

『むらさきのスカートの女』の文庫化はいつ頃か?

このむらさきのスカートの女になんとなく似ている本がある。
同じく芥川賞を受賞している村田沙耶香さんの『コンビニ人間』だ。
コンビニ人間は2016年7月27日に単行本が発売され、2018年9月4日に文庫化されている。
約2年1か月

他にも芥川受賞作がどのぐらいの期間で文庫化されたのか見てみよう。
羽田啓介さんの『スクラップ・アンド・ビルド』は単行本が2015年8月7日、文庫本が2018年5月10だ。
約2年9か月である。
さらに又吉の『火花』はどうだろうか。
単行本が2015年3月11日、文庫本が2017年2月10日。
約1年10か月、早い…。
田中慎弥さんの『共喰い』は単行本が2012年1月27日、文庫本が2013年1月18日。
早い、約1年だ。
西村賢太さんの『苦役列車』は単行本2011年1月26日、文庫が2012年4月19日
約1年と3か月
うーんバラバラですね。
むらさきのスカートの女は朝日新聞出版なのですが、同出版社から出されている作品を見てもあまり参考になりませんでした。
この作品は芥川賞受賞作品ということで、一時売り切れになり、現在は書店に平積みで販売されています。
受賞5日で10万部いったという記事もありました。
おそらく文庫化されるのは早いでしょう。
早くて1年、遅くとも2年ぐらいではないでしょうか。
むらさきのスカートの女』は2019年6月7日に出版されています。
僕は1年半後の2020年12月に文庫が出ると予測します!
僕は出版されたらすぐ読みたい派なので単行本をおすすめします。

<今回参考にした本>