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『十角館の殺人』あらすじ、登場人物、平面図【読書時参照メモ】

綾辻行人の小説『十角館の殺人』を読む際に何度か参照するであろう内容を記載しておく。

(参考)
 ・文庫本 『十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)
 ・コミック 『十角館の殺人(1) (アフタヌーンコミックス)

あらすじ

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島(つのじま)に大分県O市にあるK**大学の推理小説研究会のメンバが訪れた。彼らの目的は、半年前に凄惨な四重殺人事件が発生した通称・青屋敷跡と、島に唯一残る「十角館」と呼ばれる建物である。彼らはこの島で一週間を過ごすことにした。やがて、外部から遮断されたこの孤島で連続殺人が発生する。

登場人物

角島に滞在している推理小説研究会メンバ
(彼らは有名な推理作家の名前を付け、呼び合っている)

ポウ…無口だが、たまに毒舌。大柄な男で、不精に伸ばした硬そうな髪、顔の下半分を覆った濃い髭。オルツィと幼馴染。医学部四回生。
(由来:エドガー・アラン・ポウ

カー…中肉中背。骨太で猫背、顎はしゃくれている。よく他のメンバーに噛み付いている。法学部三回生。
(由来:ジョン・ディクスン・カー

エラリイ…色白で背が高い男。金縁の伊達眼鏡をかけている。マジックが得意。会誌『死人島』の現編集長。法学部三回生。
(由来:エラリー・クイーン

ヴァン…中背の痩せた男性。不動産業を営む伯父のつてで角島での合宿を可能にした。理学部三回生。
(由来:ヴァン・ダイン

アガサ…ヒロイン的ポジション。ソフト・ソバージュの長い髪をした女性。物怖じしないサバサバした性格。面倒見は良さそう。薬学部三回生。
(由来:アガサ・クリスティ

オルツィ…ショート・ヘアの小柄で太めな女性。頬にそばかす。暗めの服を着ることが多い。引っ込み思案な性格。ポウと幼馴染。文学部二回生。
(由来:バロネス・オルツィ

ルルウ…銀縁の丸眼鏡をかけた童顔で小柄な男性。会誌『死人島』の次期編集長。後輩ポジションで、アガサの荷物を持たされるなど、こき使われている。文学部二回生。
(由来:ガストン・ルルー

本土側の人物
島田潔(しまだきよし)…寺の三男。中村紅次郎の友人。次兄の修(おさむ)は大分県警警部。

江南孝明(かわみなみたかあき)…研究会の元会員。好奇心旺盛。研究会時代のニックネームは「ドイル」。

守須恭一(もりすきょういち)…研究会会員。冷静な男。江南の友人。

中村紅次郎(なかむらこうじろう)…高校の社会科教師。中村青司の3歳下の弟。大学で島田と知り合い、以来懇意にしている。

吉川 政子(よしかわまさこ)…吉川誠一の妻。結婚前は青屋敷で働いていた。安心院にある誠一の実家に住んでいる。

青屋敷の関係者
半年前の事件まで、角島の屋敷には、中村夫妻と北村夫妻が住んでいた。
庭師は月に一度泊りがけで仕事にきていた。

中村青司(なかむらせいじ)…建築家で、十角館の設計者。半年前の事件で死亡。

中村和枝(なかむらかずえ)…青司の妻。半年前の事件で死亡。

中村千織(なかむらちおり)…青司の娘。1年前に急死。

北村(きたむら)夫妻…使用人夫妻。半年前の事件で死亡。

吉川誠一(よしかわせいいち)…半年前の事件から行方不明の庭師。

平面図

fig.1 十角館平面図

fig.2 角島全体平面図

文献

『十角館の殺人』綾辻行人 著